この記事はぴょこりんクラスタ:Re Advent Calendar 2016 - Adventarのために書いたものです。
サマリ
- ベスト本は失敗の本質
- ベスト漫画は東京喰種 re:。特別枠としてARIA。
良かった本(非漫画)とひとくちメモ
失敗の本質
- 思いつく限りの、俗に言う大企業の悪いところが網羅された本。僕たち(というか僕たちよりも上の世代だと思うけど)は60年以上たった今でも何も変わっていないことがわかる。多分自分もそのうち感化されてしまうので、これを定期的に読み返して心に釘をささねばという気持ちにさせられた本だった。読むのに体力を使うので来年かな・・・*1
- 今年のベスト
大本営参謀の情報戦記―情報なき国家の悲劇
- 失敗の本質とセットでどうぞ。この戦時中からの変わらなさは絶望であるけれど、問題がはっきりしているという点ではいいのかもしれない。
この世界が消えたあとの科学文明のつくりかた
- リアル北斗の拳状態になったあとで、どうやって生き延びて、どうやって文明レベルを戻していくかを書いた本。これ読んでると自分でだいたい何でもできそうな気がしてくるけどきっと気のせい。なお、冷静に考えると文明がなくなったあとで生きていける気はしなかった。。。
- いちばん印象に残っているのは、今食べてる農作物は実はそのまま種にできないということと(理由は忘れた)、種子バンクというものが世の中にはあって、ものすごく厳重に管理されているということだった。毎年祖父が苗やら種やら買ってるのが不思議でならなかったけど、そういうわけかと納得した覚えがある。
スティル・ライフ
- どことなく漂う他人事感というか、村上春樹とは違ったドライですっきりな感じが印象に残っている。1度読んだきりなのでうろ覚え。もう1度読まねば。
カエアンの聖衣
- キルラキルの原作(らしい)。服(というか服を作っている繊維)が意思を持っていて、着た人間を乗っ取ってしまうというお話。アニメをほとんどみない僕だけど、キルラキルは大変楽しく見られたし、このカエアンの聖衣も大変楽しく読めた。
コンテナ物語(まだ読んでる途中)
- コンピュータの世界でもコンテナが当たり前になりつつあるけれど、これは実世界のコンテナの話。コンテナがどのように始まって、どのように広がったかはもちろん、コンテナを中心に世界がどのように変わっていったかを書いた本。コンテナの拡大により仕事を失うことを恐れた沖仲仕(荷降ろしとかする人のこと)が、コンテナの拡大をなんとか防ごうと、ロビー活動したり組合活動したりストライキしたりしてがんばるシーンがあるんだけど(もちろん最後はコンテナが勝ってしまうが)、身近に似たようなことがあったのであまり笑えなかった。
闘うプログラマー ビル・ゲイツの野望を担った男達
- Windows 95を作ったときの話。すごいものはすごい天才からしか生まれないという厳しい現実を感じた。
ピープルウエア、ビジョナリーカンパニー、HARD THINGS
- この辺は面白かったのは覚えているけど、すでに記憶がおぼろげになっている。
正法眼蔵随聞記
- 「世を捨てたからといって、汚い身なりをしていいと思ったら大間違いだ。人並みに身なりに気を使え」という話があってびっくりした。
- 気分が沈んだときにこれを読むと、元気は出ないがあきらめに似た気持ちで前向きになれるのでよい。
- 全部が全部いい話かというとそういうわけでもなく、よくわからん話もけっこうある。
良かった本(漫画)
東京喰種 re:
- 「ハイルと食べたメロンパンはおいしかった」、このセリフの悲しさがたまらなく好き。
- だんだんと変わっていく初代Qsを見ていると心臓が鷲掴みされたような、そんな気持ちになる。
ARIA
- 僕はこれを読んで文字通り泣いてしまったわけだけど、何で泣いたかいまだによくわかっていない。
さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ
- 服装に気を使うようになったきっかけその2。自分は大切にしよう。
*1:これが悪いところかもしれない