CoreOSで遊ぶ(その1:とりあえずインストール)
この記事はぴょこりんクラスタ:Re Advent Calendar 2016 - Adventarのために書いたものです。
サマリ
Chinachu + Mirakurunをコンテナで入れられることにいたく感動したので、 コンテナの勉強をするべくCoreOSを入れて遊んでみたという話。
CoreOSとは何か
コンテナを動かすためだけのLinuxディストリビューション。 アプリケーションは基本的にコンテナに放り込んで動かすという思想の元、 OS自体をものすごく薄くしたもの、だと思う。
まだあまりよくわかってないけど、ほぼ全部コンテナで動くということは、 面倒なバージョン依存地獄から解放されるんだという期待で膨らみますね。
遊んでいる環境
Windows上のVirtualboxにCoreOSを入れている。
- Windows 10 Pro (x64)
- Virtualbox 5.1.10
- CoreOS(Beta Channel)
インストール
まずはじめに、ISOファイルをhttps://coreos.com/os/docs/latest/booting-with-iso.htmlから落としてくる。 VirtualboxにはもちろんCoreOS用の設定はないので、Other Linux(64bit)を選び、メモリを1GB以上にする。
立ち上げると普通にコンソールが出てくるので、公式のInstalling to Diskに従い、インストールすればOK。 Virtualboxの画面からやろうとすると、英語配列キーボードのせいでやりにくくて仕方ない上にキー配列が変えられないので、 PuTTYとかからsshしたほうが楽でよい。
$ sudo passwd core # デフォルトユーザは"core"なので、coreのパスワードを設定してやるとsshで入れる $ ifconfig # IP確認して、以後sshクライアントからログインして実施 $ sudo su - $ vi cloud-config.yaml $ coreos-install -d /dev/sda -c cloud-config.yaml -C beta #せっかくなのでbetaくらい入れてみる。alphaを入れる度胸はなかった。
cloud-config.yamlは最低限ssh_authorized_keysを設定しておけばいいんだけど、ユーザくらいは追加しておくようにする。 ユーザも最低限groupと公開鍵さえ登録しておけばいいと思う。パスワードは公開鍵登録しておけば不要。
先頭行の#cloud-config
はおまじないで、これがないと受け入れてもらえないので注意。あと、よく先頭の-
を忘れるので注意。
#cloud-config ssh_authorized_keys: - ssh-ed25519 ...... users - name: "bisco" groups: - "docker" - "sudo" ssh-authorized-keys: - "ssh-ed25519 ....."
インストールが終わると、リブートして再度立ち上がってくる。ISOファイルを外すのを忘れやすいし、現に僕は忘れてた*1。
Hello Worldする
動作確認といえばHello Worldだよね。ダウンロード時間が短くてすむbusyboxコンテナでHello Worldしてみよう。 手元にイメージがなくても、勝手にstore.docker.com(たぶん・・・)から落としてきてくれるので、気にせずrunすればいい。
bisco@core ~ $ docker run busybox /bin/echo "hello world" Unable to find image 'busybox:latest' locally latest: Pulling from library/busybox 56bec22e3559: Pull complete Digest: sha256:29f5d56d12684887bdfa50dcd29fc31eea4aaf4ad3bec43daf19026a7ce69912 Status: Downloaded newer image for busybox:latest hello world
なお、原則として、Dockerコンテナ1つにつき1プロセスしか動けないので、サービスを複数動かそうとすると失敗する。 複数プロセス動かすときはsupervisordとかいれる必要がある。
次は?
これだけだとCoreOS試した意味があまりないので(単にdockerでコンテナ作っただけだし)fleetとかetcdを試してみる。
*1:勝手に外れてくれないというあれ
Linuxに関する性能問題に一緒に立ち向かってくれるperfという心強い味方
この記事はぴょこりんクラスタ:Re Advent Calendar 2016 - Adventarのために書いたものです。
サマリ
- perfというLinux性能問題に立ち向かうための強力なツールがあるのでみんな使おう!
- 今回は自分のよく使うperf top、perf record、perf scriptについて紹介するよ!
- manが詳しいので困ったらmanを読んだほうがいいよ!
背景
プログラムを作る上で、性能問題を回避することはできない。 自分のプログラムならトレースを仕掛ければいいんだけど、 OSが絡んでいたり、性能が出ないコードの書き方をしていたりするとトレースだけでは難しいこともある。 そんなとき、割と何でも見られるperfが役に立つこともあるかもしれない。
perfとは
Linux用のプロファイリング・トレーシングツール。 manを見ると"perf - Performance analysis tools for Linux"とあって、本当にそのままの名前。 ハードウェアのパフォーマンスカウンタを採取したり、カーネル内に仕掛けられたトレースポイントで 情報(カウントだけじゃなくトレースポイントに応じて)を取ったりできる。
perfのインストール
何も考えずにaptなりyumなりで入れられる。aptの場合はなぜかlinux-tools-genericに入っているので注意。自分でコンパイルしようとすると、Linuxのカーネルソースが必要な上に、いろいろ依存ライブラリが多くて面倒なのでおすすめはしない。
# Ubuntuの場合 $ sudo apt install linux-tools-generic # CentOSの場合 $ sudo yum install perf
とりあえずperf topで中を見てみる
perf topとは文字通りtopコマンドを関数単位で実行してくれるようなもので、プロファイリング結果をリアルタイムで覗けるツール。perf topをするとこんな感じ。 CentOSでいうところのdebuginfoが入っていないのでnodeやら何やらアドレス値しか見えないけど、debuginfoが入っているものや-g付きでコンパイルしたものは関数名が見える。
$ sudo perf top
perf top
はデフォルトでCPUのサイクルをいちばん食っている(要は時間)もの上位を出力してくれるけど、
もちろん違う指標でプロファイリングもできるし、コアやプロセス、スレッド狙い撃ちもできる。
よく使いそうなオプションはこの辺ですかね。
-C <cpu-list>
:デフォルトでシステム全体のところを、コアを狙い撃ちすることができる。-C 0-3
とか、-C 0,1,2,3
みたいに使う-p <pid>
:PID指定。-p 0,1,2
みたいに複数指定もできる-t <tid>
:TID指定。TIDはps auxww -L
で確認しよう-u <uid|user_name>
:uidもしくはuser_nameで指定したユーザが実行中のプロセスについて表示-c <count>
:イベントが<count>
回発生するごとに情報採取-f <freq>
:プロファイリング周期-e <event>
:プロファイルするイベント。ハードウェアのパフォーマンスカウンタ(例えばサイクル数とかキャッシュミス数とか)とか、カーネル内のトレースイベントを指定できる。
-e について
どんなものが指定できるか?
perf listで指定可能なイベントはほぼ全部見られる。ここで出てきた名前をそのまま-e
オプションに渡してやればいい。
親切な名前がついているので、おおよそ名前の通りのイベントが取れる。
$ perf list List of pre-defined events (to be used in -e): branch-instructions OR branches [Hardware event] branch-misses [Hardware event] bus-cycles [Hardware event] cache-misses [Hardware event] cache-references [Hardware event] cpu-cycles OR cycles [Hardware event] instructions [Hardware event] ref-cycles [Hardware event] <中略> L1-dcache-load-misses [Hardware cache event] L1-icache-load-misses [Hardware cache event] L1-icache-loads [Hardware cache event] LLC-loads [Hardware cache event] LLC-prefetch-misses [Hardware cache event] LLC-prefetches [Hardware cache event] LLC-store-misses [Hardware cache event] LLC-stores [Hardware cache event] branch-load-misses [Hardware cache event] branch-loads [Hardware cache event] dTLB-load-misses [Hardware cache event] iTLB-load-misses [Hardware cache event] iTLB-loads [Hardware cache event] <以下略>
ハードウェアのイベントの指定方法について
"ほぼ全部"なのは、perf listには載っていないけどCPUのアーキテクチャ依存な直接指定できるイベントが存在するから。
man perf topを見ると、perf stat -e r1a8 -a sleep 1
なんて例が載っているけど、CMASKとかINVとかの指定の仕方がわかりにくい*1ので、冗長だけどわかりやすい指定方法で指定すればいいと思う。
コアイベントだけじゃなく、uncoreイベントも同様に取れる。
# 以下の2つは同じ意味(のはず。CMASK指定してなさそうだし)。 # 最後のsleep 1は、1秒間だけ測定するときの定型句。 $ perf stat -e r1a8 -a sleep 1 $ perf stat -e cpu/event=0xa8,umask=0x1,name=LSD.UOPS,cmask=0/
ハードウェアのパフォーマンスカウンタに何があるか、どんな値を指定すればよいかは、IntelのDeveloper's Manual Vol.3Bを見よう。
perf recordとperf script
perf recordは文字通りハードウェアのイベント/ソフトウェアのトレースポイントでのイベントを採取してくれるもの。ソフトウェアのトレースポイントと言うのは、例えば、割り込みハンドラがいつ動いたかとか、どのプロセスからどのプロセスへコンテキストスイッチしたか、等々が該当する。
例として、結構よく取られそうなスケジューリング関連の統計情報イベントを取ってみる。
スケジューリング関係のイベントは、perf listで見たときに全部sched:
というprefixがついているのでわかりやすい。
その中の統計情報イベントはsched:sched_stat_xxxx
という形式で書かれている。
$ sudo perf list | grep sched: | grep stat sched:sched_stat_blocked [Tracepoint event] sched:sched_stat_iowait [Tracepoint event] sched:sched_stat_runtime [Tracepoint event] sched:sched_stat_sleep [Tracepoint event] sched:sched_stat_wait [Tracepoint event] sched:sched_stick_numa [Tracepoint event]
スケジューリング関連の統計情報イベントを5秒間採取するには、以下のコマンドを打てばOK。 以下のコマンドを実行すると、カレントディレクトリにperf.dataというバイナリファイルができあがっている*2。イベント間にスペース入れると実行できなくなるので注意*3。
# -aはシステム全体を情報採取対象とするオプション、-Tはタイムスタンプをつけるオプション $ sudo perf record -T -a -e sched:sched_stat_blocked,sched:sched_stat_iowait,sched:sched_stat_runtime,sched:sched_stat_sleep,sched:sched_stat_wait,sched:sched_stick_numa -- sleep 5
perf.dataができたら、perf scriptで中身を見てみよう。いっぱい行があって、"なるほど、わからん"という気分だと思う。
perf 25665 [000] 10703.314496: sched:sched_stat_runtime: comm=perf pid=25665 runtime=668711 [ns] vruntime=4029076279864 [ns] perf 25665 [000] 10703.314522: sched:sched_stat_runtime: comm=perf pid=25665 runtime=26659 [ns] vruntime=4029076306523 [ns] rcu_sched 10 [000] 10703.314524: sched:sched_stat_runtime: comm=rcu_sched pid=10 runtime=2203 [ns] vruntime=4029072613356 [ns] rcu_sched 10 [000] 10703.314525: sched:sched_stat_runtime: comm=rcu_sched pid=10 runtime=1190 [ns] vruntime=4029072614546 [ns] sleep 25666 [000] 10703.314970: sched:sched_stat_runtime: comm=sleep pid=25666 runtime=444092 [ns] vruntime=4029073055245 [ns] sleep 25666 [000] 10703.315009: sched:sched_stat_runtime: comm=sleep pid=25666 runtime=39401 [ns] vruntime=4029073094646 [ns] rcuos/0 11 [000] 10703.315042: sched:sched_stat_runtime: comm=rcuos/0 pid=11 runtime=32519 [ns] vruntime=4029072643672 [ns] rcuos/0 11 [000] 10703.315043: sched:sched_stat_runtime: comm=rcuos/0 pid=11 runtime=1479 [ns] vruntime=4029072645151 [ns] rcu_sched 10 [000] 10703.315044: sched:sched_stat_runtime: comm=rcu_sched pid=10 runtime=1413 [ns] vruntime=4029072615959 [ns] rcu_sched 10 [000] 10703.318039: sched:sched_stat_runtime: comm=rcu_sched pid=10 runtime=5552 [ns] vruntime=4029072621511 [ns] rcu_sched 10 [000] 10703.318040: sched:sched_stat_runtime: comm=rcu_sched pid=10 runtime=2378 [ns] vruntime=4029072623889 [ns] rcuos/0 11 [000] 10703.318047: sched:sched_stat_runtime: comm=rcuos/0 pid=11 runtime=6431 [ns] vruntime=4029072651582 [ns] memballoon 8171 [000] 10703.512849: sched:sched_stat_runtime: comm=memballoon pid=8171 runtime=67601 [ns] vruntime=4029072678754 [ns]
おおよそ察しはつくかもしれないけど、単にperf scriptを実行したときのsched_stat_runtimeのフォーマットはこんな感じ。
<プロセス名> <PID> [<コア番号>] <タイムスタンプ>: <イベント名>: comm=<実行中コマンド名> pid=<PID> runtime=<RUNNING状態だった時間> vruntime=<Linuxのスケジューラがスケジューリングに使う仮想的な時間>
runtimeは(たぶん)RUNNING状態だった時間であって、プログラムが動作し続けていた時間と必ずしも等しいわけじゃないことに注意されたし*4。vruntimeはスケジューラが使う仮想的な時間なので見てもあまり意味がない*5。
perf scriptにオレオレスクリプトでデータ整形してもらう
perf scriptはベタに結果を出力する機能以外にも、自分で作った整形スクリプト(言語はPerlもしくはPython)を使ってくれるという便利機能がある。 手順は以下の3ステップ。
例えば、runtimeの合計と平均を出すにはこんな感じ。
さいごに
perfは大変便利な道具ですが、道具に振り回されないようにがんばる必要がありますね。
Windowsに必ず入れるソフト
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サマリ
最近Windowsを新しくインストールする機会があり、せっかくなので備忘録的に何を入れたか残しておく。
一覧とちょっとしたコメント
- ブラウザ:Firefox(ツリー型タブとBeyond Australisのせいで捨てられない)
- Autopagerize
- Beyond Australis
- ツリー型タブ
- FireGestures
- はてブ
- Omnibarの開発が止まっていたけど、代替品としてBeyond Australisが使えるのでChromeに引っ越さなくてもよくなった。大変うれしい。
- 動画:VLC
- 音楽:iTunes
- ファイラ:As/R
- 機能をほとんど使いこなせていないけど、手に馴染んでてよい。
- ランチャ:Launchy
- マウスを極力使わなくてよくなるのでよい。
- テキストエディタ:Mery
- 軽くて気軽に使えるのがよい。
- クリーナ:CCleaner
- これなんで使ってるんだろうなあ・・・よくわからなくなってきたよ・・・
- 現像:Lightroom
- これがあるからwindowsにしているといっても過言ではない。
- 画像ビューア:MassiGra
- 軽くてよい
- IME:Google日本語入力
- これ実はMS-IMEでもいいような気がするけど、今回もいれてしまった。
- PuTTY:sshクライアント
- ここで配布してるやつだとed25519が使えてよい -> http://ice.hotmint.com/putty/
まとめ
ちゃんとした記事を書くには時間がいる。毎日何か書くのは大変だなあ・・・
OpenIndianaから脱出してUbuntuに戻った話(その2:ソフトウェアの準備)
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サマリ
OSは何を入れたか
半年くらい前にマウスコンピュータで安めのノートPCを買って、Arch Linuxを放り込んで遊んでいたらすっかり慣れてしまったし*1、困ることも特段なかったのでArch Linuxでもよいかなと思ったけども、安定稼働という幻想が頭をよぎってUbuntu 16.04にした。基本的にはインストーラに従っていけばよいのは楽でいい。標準+OpenSSHサーバでインストールした。
どうせmdでソフトウェアRAIDにするし、今思えばArch Linuxにしてもよかったのではという感じだ。 CentOSもDebianはちょっと古めなのが気になるし、Fedoraは常に崩壊しているという偏見がある。GUIがいらなかったのでManjaroとMintは選外となった。
サーバの名前はmochiにした。
必需品のインストール
このあたりは淡々と進めればよい。
# 必需品。vimは入っていた % sudo apt install zsh tmux vim nmap sysstat git # dotfilesのcloneとインストール % git clone git@github.com:bisco/dotfiles.git % cd dotfiles % ./install.sh # 引越用にcifs-utils % sudo apt install cifs-utils # 最近はntpdを使わないらしい % sudo apt install chrony % sudo vim /etc/chrony/chrony.conf
chrony.confの変更抜粋。nictはsinet経由になるから遅延がちょっと大きい、だそうだ。
<20行目付近> #pool 2.debian.pool.ntp.org offline iburst server ntp1.jst.mfeed.ad.jp offline iburst server ntp2.jst.mfeed.ad.jp offline iburst server ntp3.jst.mfeed.ad.jp offline iburst <70行目付近> #allow foo.example.net #allow 10/8 #allow 0/0 (allow access by any IPv4 node) #allow ::/0 (allow access by any IPv6 node) allow 192.168.0.0/24
chrony.confを変更後、リブートしても起動するようにしておく。
% chronyc sources # 一応同期 % sudo systemctl restart chrony % sudo systemctl enable chrony
mdでソフトウェアRAID
ZFSほどではないが、mdでソフトウェアRAIDするもの十分簡単。
mdでデバイス作ったあとはinitramfsを更新しておかないと、次回/dev/md0にならなくて/dev/md127になってしまい、
fstabに不用意に書いてると泣くことになるので注意。
仮に忘れたとしても、/dev/md0じゃなくて/dev/md/<hostname>:0
みたいに名前でfstabへ書いておけばOK。
# まずはドライブをGPTでフォーマット。fdiskはMBRでフォーマットしてしまい、2TB以降を認識できなくなるので注意。 # sdaとsdbあわせて2回分やる % sudo parted /dev/sda (parted) mklabel gpt (parted) mkpart primary 1M 4001GB (parted) p # 念のため確認 (parted) q # mdでRAID1にする % sudo mdadm --create /dev/md0 --level=raid1 --raid-devices=2 /dev/sd[ab]1 # 設定を保存する % sudo mdadm --detail --scan | sudo tee /etc/mdadm/mdadm.conf # ちゃんとinitramfsを更新する(僕は忘れてひどいめにあった) % sudo update-initramfs -u # かたそうなXFSにする % sudo mkfs.xfs /dev/md0 # マウントポイントを用意 % sudo mkdir /mnt/md0 # ユーザが直接さわれるように777にしておく % sudo chmod 777 /mnt/md0 # fstabに書き込む。 nofailにしておくと仮にこけてもブートしてくれる echo "/dev/md/mochi:0 /mnt/md0 xfs nofail 0 0" | sudo tee -a /etc/fstab
Chinachu + Mirakurun on Docker
最初は普通に入れようと思ったけど、nodejsのバージョンが複雑怪奇でつらかったのでDocker版を入れた。 Dockerもaptで入るものだと古くてダメだったという落とし穴があった。 Chinachu on Dockerのインストール方法は以下を見てね。 qiita.com
受信できるチャンネル番号がわからない、そんなときは脳筋棍棒ソリューションで何とかしよう。 recpt1コマンドをぶん回して、受信できたっぽいものを設定すればよいのだ。
% docker exec -it mirakurun /bin/bash bash-4.3# for i in {10..64} do echo "Channel $i" && recpt1 --b25 --strip --device /dev/pt3video2 $i 1 "/dev/null" && echo "" done
なお、自分の環境だと、Chinachu + Mirakurun on Dockerを使ってTVtestでテレビを見ようとすると
途中で接続が途切れてしまうんだけどなんでだろう・・・
Windowsから見てるとMirakurunからパケットが飛んでこなくなってるように見えるけど・・・
BonDriver_Mirakurunをちゃんとビルドしなきゃダメかな・・・
Sambaの設定
Windowsとしか共有しないので、Sambaを入れる。
unix password = sync
にすると勝手にユーザを同期してくれるかと思いきやそんなことはなく、手動でいれる必要があった。
% sudo apt install samba # 設定ファイルを更新する % sudo vim /etc/samba/smb.conf # Sambaにユーザを追加する % sudo smbpasswd -a <ユーザ名>
smb.conf(以下、一部抜粋)はこんな感じにした。インターネット各地に設定項目がちらばってたので結構苦労した。 面倒でもmanを読むべきだった。
[global] # Character encoding unix charset = UTF-8 dos charset = CP932 # Windowsから\\mochiでアクセスできるように netbios name = mochi # bindするnetworkは固定し、さらに自宅内からのみアクセス可にする interfaces = 127.0.0.1 192.168.0.0/24 bind interfaces only = yes hosts allow = 192.168.0.0/24 127.0.0.1 # Sambaユーザのパスワード変更とLinuxユーザのパスワード変更を連動させる unix password sync = yes # 自分だけ入れる共有フォルダを作る [share] path = /mnt/md0/share writable = yes create mode = 0644 directory mode = 0775 valid users = bisco force group = bisco force user = bisco acl allow execute always = yes
まとめ
mochiは今もちゃんと動いています。いまだにChinachu + Mirakurun on Dockerでのリアルタイム視聴はできないけど、録画はできているっぽいのでよしとする。
なんかいつの間にか直って困惑しているがともかく直ったのでよしとしよう!!
*1:常に最新に近いものが使えるのはとてもよかった
OpenIndianaから脱出してUbuntuに戻った話(その1:ハードウェアの準備)
この記事はぴょこりんクラスタ:Re Advent Calendar 2016 - Adventarのために書いたものです。
サマリ
OpenIndianaに嫌気がさしたので、UbuntuでNASを組みなおした。
はじめに
OpenIndianaが更新されなくなって久しい。 当時の僕はZFSをどうしてもネイティブな環境で使いたくて、OpenIndianaを使ってNAS環境を作った。しかし、だがしかし、更新されないのはいい加減につらくなってきたし、たまにしかさわらないので使い慣れないし、たまに使ったら使い慣れてないせいでストレスたまるし、なんか最近ハードウェアの調子悪そうだし・・・などいろいろ重なったので、思い切ってNAS環境を作り直すことにした。
NASの材料
材料はこんな感じ。静かで小さなのがほしかったので、Mini-ITXでそろえた。 Mini-ITXは小さすぎてあまりドライブが積めないので、豪華に4TBのディスクを2本買ってRAID1にした。 本当は3~4本かってRAID5くらいにするのが費用対効果を考えるとちょうどいいと思う。
- A1SAi-2550F(Intel Atom C2550, SoC, FCBGA 1283, 14W 4-Core)
- メモリ8GB
- Lian Li PC-Q21 シルバー
- SilverStone SST-ST30SF V2(SFX 300W)
- Crucial MX300 CT275MX300SSD1
- HGST HDN724040AL(3.5" HDD 4TB 7.2k) x2
- PT3
組み上げ時の1枚
Mini-ITXで組み上げるのはパズルを解くのに近い感覚があり、やれHDDが入らないとか、やれHDDの電源ケーブルが届かないとかでものすごく苦労した。HDD電源ケーブルに至っては付属品だと全く届かなかったので、あわててヨドバシの通販で延長コードを買うなんていうこともした。ともかくMini-ITXのマザーボードとケースは小さく、僕の指はにんじんのように太いので、何度ねじを外したかわからない。
この写真を見ると何となくわかってもらえると思う。もはやマザーボードは見えやしないし、HDDなんてかすかにいることがわかる程度だ。
OSのインストールとかはまた明日・・・
手間がかからずおいしい朝ごはんを目指して
この記事はぴょこりんクラスタ:Re Advent Calendar 2016 - Adventarのために書いたものです。
サマリ
- おいしい朝ごはんを楽して食べたい
- 冷凍チャーハンのコスパがよいのでおすすめ
- 栄養面で改善の余地が大いにあるのでなんとかしたい
はじめに
ひとり暮らしの僕にとって、朝ごはんは頭の痛い問題である。具体的には以下の3つ。
- 問題点1:できるだけ長い時間うとうとしていたいのに朝ちょっと早起きしなきゃいけない
- 問題点2:自分ひとりのために作るのが面倒*1
- 問題点3:コンビニなりパン屋なりで買うと結構高くつく(コンビニで買うものは味が濃いので毎日食べられない問題もある)
いろいろ問題はあるにせよ、朝ごはんを食べたいことには変わりないので、 何とかしてこの辺を解決する方法を見つけたい。
朝ごはんの要件
問題点から、朝ごはんの満たす要件は以下の2つになる。以降、以下の要件を満たす朝ごはん案について、実際に試したことがあるものについて述べる。
- 要件1:手早く、簡単に、おいしいものが用意できる(問題点1、2に対応)
- 要件2:コンビニなりパン屋で買うよりもお金がかからない(問題点3に対応)
案1:シリアル
シリアルのよいところ
今回言うところのシリアルは、フルーツグラノーラもしくはオールブランとする*2。 牛乳をかければ即食べられるという、手軽さの面で他の追随を許さないところがよい。 甘みがあり食べやすいのもポイント。 栄養強化もされてるっぽいので栄養面でも死角はないのではないかと思うけども、実際はよくわからない。
価格の面でも有利であり、1食換算すると30円くらいになるんじゃなかろうか(1袋500円で、2週間くらい持ったような気がする)。
シリアルの悪いところ
いつかフルーツグラノーラの甘みに耐えられなくなる。何度かフルーツグラノーラ生活をしているが、 僕はだいたい3か月〜半年くらいで耐えられなくなってくる。 オールブランとか甘くないでしょというのは確かにそうだが、それでも多少は甘みがある。 甘みがないと食べられないが、甘いだけだと辛くなるジレンマは解決の見通しが立たない。
案2:手作りおにぎり
手作りおにぎりのよいところ
米を炊いたものを冷凍しておけば、翌朝解凍して、具を混ぜるなりふりかけをかければ立派なおにぎりのできあがりである。 解凍までは3分ほどだし、具を混ぜたりふりかけをかけるだけだが作る喜びも多少は味わえるし、 何より米を食べられるのがよい*3。水気もあるので単体でもいける。
手作りおにぎりを試行するにあたり、試しに鯖フレークを買ってみたが、これが大変おいしく、 単体でむしゃむしゃ食べてしまったことは大いに反省している。
価格の面では、まあそこそこいいんじゃないですかね。コンビニでおにぎりを買うよりは相当安いよ多分。
手作りおにぎりの悪いところ
米を炊くときに増える洗い物がダメ。 1回炊くと7個おにぎりが作れるので、1回作るとしばらく洗わなくてもいいんだけど、 洗い物が増えるという心理的負担に耐え切れずに挫折。 おにぎりが悪いわけではなくて、何か洗い物があんまり好きじゃない僕のせい。 もちろんやるときはやるし、洗い物を無限にためたりも絶対しないけど、 炊飯釜とか炊飯器蓋とか、大きめのものはできれば洗いたくないなという気持ちでいっぱいになるので ダメだった。
あと、あえて言うならもっとおかずを追加して栄養バランスを取ったほうがよい。あえて言うなら。
案3:お茶漬け
お茶漬けのよいところ
ごはんを解凍して、お湯をかけるだけなので楽ちんだし、お茶漬けの素もそんなに高くないのでコスパもよい。
お茶漬けの悪いところ
手作りおにぎりの問題に加えて、飽きてしまうのが問題。 味を変えながら2週間くらい食べ続けたところで、お茶漬けに飽きてしまった。はて、何でだろう。
案4:冷凍焼きおにぎり
冷凍焼きおにぎりのよいところ
手作りおにぎりはかなりいい線まで行ったが、洗い物をしたくないという心理的ハードルに破れた。 今回は大きな洗い物をしなくてよいというところで死角がなくなった。
価格は8個入り500円なので、手作りおにぎりよりも多少高いと思うが、 コンビニおにぎりほどではないので特に問題なし。
冷凍焼きおにぎりの悪いところ
これも手作りおにぎりと同じで、栄養バランスがよくないのがいまいち。 あとは、味が単調になるのでいつか飽きそうな点だけど、 同じ味の焼きおにぎりを2週間くらい食べ続けてみたところ、2週間くらいなら大丈夫だった。 お茶漬けとの違いは全くわからないが、何となく歯ごたえに原因がありそうな気がする。
案5:冷凍チャーハン
冷凍チャーハンのよいところ
焼きおにぎりのよいところとほぼ同じ。400gで250円で、だいたい1週間ちょいくらい持つので、冷凍焼きおにぎりよりもコスパはよい。 冷凍のくせに味もよいので、今は冷凍チャーハン生活をしている。
冷凍チャーハンの悪いところ
焼きおにぎりに同じ。栄養バランス取りたい。
まとめ
冷凍チャーハンは安くて味もよく、飽きにくいのでおすすめ。 しかし、栄養バランスが明らかにわるいので、何か野菜とたんぱく質が取れるおかずを追加したほうがよい。
[参考]突撃となりの朝ごはん
同期やら先輩やらに、朝ごはんに何を食べているかを聞いた結果を以下にまとめる。 やはりごはん食よりも手軽そうなパン食が多いっぽい。 冷奴というのは結構独創性があってよいと思ったが、まだ試せていない。
- カロリーメイトとかそれに類するもの
- コンビニで買ったパン
- コンビニで買ったおにぎり
- ホームベーカリーで手作りしたパン
- パン屋で買ったパン
- 冷奴
- 栄養ドリンクとウィダーインゼリー
- 焼いた食パンとベーコンエッグ
- ベーコントースト(食パンの上にベーコンを載せてトースターで焼く)
[参考]僕の理想の朝ごはん
参考までに、僕の理想の朝ごはんメニューはこんな感じ*4。 そこそこ以上のホテルの朝ごはんはおおよそ条件を満たしてくれる上に、片付けをしなくていいので幸せにひたれる。
- ふっくら炊きあがり、水気をやや多めに含んだ白米
- だしのきいた具だくさんの味噌汁
- 焼き魚
- 塩鮭、鯖、アジの開き、さんまの塩焼き(蒲焼きでもいい)などなど、脂が乗ってて骨ごと食べられる魚がベスト。
- うるめいわしやししゃもも渋くてよいが、あまり見かけない
- 漬物
- 例えば、ふっくらした明太子、ごりっと歯ごたえのあるごぼうの味噌漬け、山形名産のだし、ぱりっとしたたくあん、酒粕で漬けた瓜などが挙げられる
- ふわっとしただし巻き卵(半熟の目玉焼きでもいい)
- ベーコンと野菜の炒めもの(野菜を取るのが趣旨なのでサラダで代替してもよい)
パンも好きだが、ごはん派です。
"pyokkorin feat. Kagamine Rin!" is so classic
この記事はぴょこりんクラスタ:Re Advent Calendar 2016のために書いたものです。
サマリ
pyokkorin feat. Kagamine Rin!に動画をつけました。この動画が全てで、あとの文章は全ておまけ。
背景
まずはこれをみてほしい。お風呂に入りながら携帯ではてブを眺めるという あれなアクティビティに勤しんでいたときに見つけた動画だ。
僕はこれを見て、「すごい!生きてる!!!」と 今思えばよくわからない理由で感動しすぎて文字通りぐずぐずに泣いた。 感動のあとは、自分も同じくMMDで何か作ってみたいという衝動が湧いてきたわけだけど、 MMDをダウンロードして使い方をざっと調べたところで何をしたらいいかよくわからなかった。 よくあるダウンロードしてチュートリアルしたら満足してしまう病気だ。
そんなところで今年もピョッコリンさん主催でアドベントカレンダーをやることになった。 まがりなりにも2年間続いたので、せっかくなら去年のアドベントカレンダーとの間に連続性を持たせたい。 去年のピョッコリンアドベントカレンダーのおさらいをしたところ、 ちょうどいい感じに12/24の回にピョッコリンさんが曲をリリースしていたので、その曲にMMDでダンスをつけた。
練習作ということで、リンちゃん*1にはジャージで踊ってもらった。 MVにジャージはどうなのよということも考えたけれど、踊っているときに手が衣装にめり込みにくく、 ひらひらしてない分長い手足の動きが目立つ(ような気がする)という利点があり、 さらには表情の動きがとてもいい感じにつけられる初心者にやさしいモデルなので、 衣装云々に関してはあまり気にしていない。これはこれでかわいらしいと思う。
振り付けは冒頭の初月 is so Classicを作った@Somubu_choさんの作ったものから 何となくリズムがあっているLove Shakeを選んだ。 本当は初月 is so Classicのダンスを当てたかったけど、 リズムが全然合わない上に、それを強引に合わせこむ技量がなかったのでリリース優先でがんばることにした。
せっかくなので苦労した点
音楽とダンスを合わせるのが一番大変だった*2。 合わないのはわかる、でも何がずれているから合わないように見えるのかがわからなくて苦労した。 結局のところ、ダンスはステップが全てで、音楽のリズムとステップが合ってれば だいたいうまくいってるように見えるけど、ステップが合わなければ何をしてもダメ。 その辺は偉大な先人が踊っているのをひたすら眺めてたら気づいた。 Michael Jackson - Thriller - YouTubeと、 Pulp Fiction - Dance Scene (HQ) - YouTubeはどれだけ見ても飽きないですね。
あとはニコニコ動画にアップロードするときのffmpegオプション。 なかなか覚えられないし今後はHandbrakeみたいにかんたんなやつでやろう*3。